合気と武道の稽古法

反射神経を鍛える3つの足首トレーニング

反射神経を鍛える足首トレーニング

身体が安定すれば反射速度は向上する

私たちは何気なく二本足で立っていますが、実はこの時、膨大な情報を脳内で処理しています。技術が進歩した現代においても二足ロボットは未だ素早く動き回れない事からも情報処理の難しさが分かると思います。

足首が不安定で揺らぐと、身体の上部の揺れは高層ビルと同じように足首の位置よりはるかに大きく揺れます。揺れを抑制してバランスを保つには微妙な筋肉や骨格の位置調整が必要で脳が処理する情報量は膨大。当然揺れが大きく複雑になるほど処理する情報量も増加します。

対して、足首がしなやかに使えていると、無駄な揺らぎが足首のクッションで吸収され、脳が処理する内部情報が減るので、外部情報に対する反射、反応速度が高まります。今回は反射神経と密接に関係する足首の鍛え方について紹介します。

足首の鍛え方1 忍者式

世界中の軍事、警察関係者も学びに来るという武神館の道場館長、初見良昭先生は次のように述べています。

武芸者の足は健脚でなくてはならない。そのためには、何と言っても冷やさない事。夏でも足袋をはなしてはならない。次に一日一時間は散歩すること。さらに足の拇指と示指をぐるぐると九十回ほど毎日欠かさず回すこと。これは肝臓と脾臓にも効果的で若さを保つためにもぜひおこなわねばならない

引用元:”伝統技 秘伝戸隠流忍法―戸隠忍法流・生きる知恵”, 102page, 2014年, 土屋書店


拇指と示指=親指と人差し指だけをぐるぐると回すのは難しいので、手で足の親指と人差し指を掴んで回しつつ足首も右回し、左回しとぐるぐる回します。普段足首を鍛えていない方なら一週間程度稽古するだけで歩行時の感覚変化に驚く事でしょう。

足首の鍛え方2 ヨガ式

バランス

膝と爪先を前方に向けて足をこぶし一個分くらい開けて立ち、お尻の穴をキュッと引き締めつつ、母指球と足小指の付け根に均等に体重がかかる様に、かかとを浮かせて姿勢をキープします。

小指側に体重がかかりすぎないよう注意。目をつぶってもフラフラしなくなれば本物です。身体が前後に傾かないように真っ直ぐ、頭が天へ伸びていく様に立つのがポイント。太極拳で言うところの、虚領頂勁 ( きょれいちょうけい )です。

かかとの上げ下げと呼吸を合わせる事で更に効果が高まります。

四拍で息を吸いながらかかとを持ち上げそのまま二拍息を止める。四拍で強く息を吐きながらかかとを下ろす。何度か繰り返したら吸うと吐くを入れ替えてみましょう。

拙著『年齢に負けない体づくり”壱” 古武道由来の簡単にできる健康体操』では、様々な部位の感覚強化と健康維持に役立つ健康体操を紹介しています。是非ご参照ください。


年齢に負けない体づくり”壱” 古武道由来の簡単にできる健康体操 年齢に負けないからだづくり