曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

謎の達人より学びし井口流合気道の秘伝をちょびっとだけ公開しています。

合気道における呼吸力と胡散臭さ

 

合気道の三大要素

曰く!気の流れ、呼吸力、螺旋形、これだけ」

という事で、前回は骨の技術(物理学)としての呼吸力、皮の技術(生理学)としての呼吸力に関して紹介しました。では、この呼吸力は技としてどのように使われるのでしょうか?

 

呼吸力

1) 使い方

自己の安定感を強化し、効率的に相手に力を伝える使い方がメインです。使われた相手は凄まじい力に巻き込まれたように錯覚します。

正面打ちや正面付きで相手の腕にぶつかる際、相手の軸を折る意識、自分の軸は真っすぐを保つ意識でぶつかります。

自身が安定すればするほど、相手はより崩れやすくなるでしょう。そして、誰でもすぐに呼吸力を発揮する事が可能です。

体の軸を真っすぐに維持したまま壁を全力で押すといった稽古や、体幹を鍛えるプランクでも強化できます。。

 

2) 呼吸力強化により安定感が増すと…?

安定感が強化されると、自分軸(天地を貫く重心線、正中線やセンターとも呼ばれるもの)を活用した技に磨きがかかります。

 相手と接触した際、自分軸に"ある意識"を持たせるだけで相手を崩すことができるようになります。下記にて自分軸の鍛え方も紹介します。

 

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自分軸の鍛錬(安定感の強化)

単純かつ簡易な方法で稽古可能なのですが、井口流合気道、井口流合気護身術のノウハウ※なので、ここでは従来の稽古方法を紹介します。それはずばり、振魂の行です。やり方は下記になります。

  1. 肩幅に両足を開いて立つ。
  2. 左手を上にしてヘソより数cm上あたり=下丹田の前で右手と組む。
  3. 掌の間の空間を上下に振る。
  4. 手の振動で下丹田が上下に振動している事を感じる。

最初は何の意味がある稽古なんだ?こんなことをして強くなれるのか?と思ってしまった稽古ですが、軸の形成と丹田の意識強化に良い稽古です。

 

※井口流のノウハウについて

橋本先生は従来の稽古方法で、軸ができるまで10年以上要したとの事ですが、新しい稽古方法を開発した後、門下生が次々と軸を形成していくので、その効果に驚いたそうです。

早期習得は魅力的ですが、やはり無意識で繰り出すにはハードルが高く、意識しないときちんと使いこなせないという側面もあります。

とはいえ、一度完成形を体験すると完成形のイメージが早期形成され、上達の速度が飛躍的に高まるので、かなり有益です。

 

 

相手の力を封じる皮膚の技術と呼吸力

呼吸力が使えるだけで力強く相手を制する事ができるようになります。しかし合気道家たるものエレガントに相手を制する事が出来るようになりたいものです。そこで、皮膚の技術を使いつつ呼吸力を使用します。

皮膚の技術は、相手が正しい力の出し方が分からなくなってしまう技術。脳を混乱させる技術です。呼吸力を使って自分の力を最大化し、皮膚の技術を使って相手の力を最小化するのです

力と力で比べ合わない、戦わない合気道者にとっては必須の技法とも言えます。

 

「相手の力を最小化する」という摩訶不思議な技ですが、これを文章や動画で説明するのは非常に悩ましいです。というのは体感して頂かないことには胡散臭さが拭えないのです。

過去の稽古動画を見返してみたのですが、技を知っている私が見ても「うーん。これは掲載しても信じてくれないな。」という印象でした。それほどに不思議な技です。

「合気道は使えない。」「ほかの格闘技や武道やっている人に勝てるの?」と言われる合気道ですが、本来は武の技術の結晶であり、十二分に実践的だと思います。

 

 

呼吸力とは?

曰く!柱!これだけ!