曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

謎の達人より学びし井口流合気道の秘伝をちょびっとだけ公開しています。

『人を動かす』 合気道の考え方 小手先で人は動かない

人を動かすにはまず自分が動く

『人を動かす』とは、自己啓発本として古くから読まれている、デール=カーネギー氏の名著ですが、合気の技で人を動かすには「まず自分が動く」事が必要となります。
 
『人を動かす』にもそんな内容が書いてありました。まずは自分が動けと。ずいぶん昔に読んだので詳細は忘れてしまいました。しかし良いと思った本は枝葉は忘れてもエッセンスが自分の中のどこかに生きているような気がします。
 
さて、話を戻して合気道では「人を動かす」動きは、「腕や足の小手先の動きではなく全身で動く」事が重要となりますです。
 
これは運動エネルギーを伝えて動かす骨の技術より上位の技術。接触した点を通じて相手の感覚を惑わして身体を思い通りに動かせなくさせる技術、皮膚感覚の技術で使われる動きになります。では、この皮膚感覚をどのように習得すればよいのでしょうか?
 
 

皮膚感覚の技術の稽古方法

今回は簡単な一人稽古方法を紹介します。非常にシンプルなので「こんなことをしていて強くなれるわけがない」と思われる方もおられるでしょう。
 
しかし合気の技とは非常に繊細なものです。よって繊細な感覚を磨く稽古、ゆっくりとシンプルに動く事に神経を集中する稽古は、上達に非常に有効です。こ
 
具体的な稽古方法ですが、過去に紹介したハイワンを簡略化した動きになります。違うのは意識だけです。
 
【参考記事】
合気の稽古をしたことがある方ならわかっていただけると思いますが、技をかける際、意識を変えるだけで微妙に動きが変化し、全く違う質の技に化けます。一人稽古でも同様なのです。
 
下記にハイワンの簡略図と、各技術の稽古の際、意識すべき点を記載します。
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空気をなでる感覚と両腕が繋がっている感覚を意識して動くことで、触覚を鋭敏にするとともに、”何かにつられて動かされる/動かす感覚”を磨くことができます。この感覚が磨かれることで、「自分が動くことで相手を導く」技の精度を上げる事ができ、相手は「何をされたかわからないうちに体が動いてしまった」と感じるようになります。
 

体全体の動きを伝える

上記の練習を行うと、「体全体を動かせば、腕は意識して動かしていないのにかなりの距離を移動する」事が実感できると思います。

 

二教、回転投げ、入り身投げは、腕で引っ張ったり倒したりするのではなく、体全体の動きを伝えることを意識するとより技をかけやすくなるので、ぜひ意識してみてください。

 

人を動かすには小手先ではなく、体全体で自分が先に動く事。

 
(2009.02.10追記)
合気道の動きに慣れない頃はどうしても腕や脚を無暗に動かしてしまいがち。イメージ通りに体を動かす、いえ、イメージ通りに体を動かさない事が意外と難しいと分かると思います。
 
一度余計な動きが削ぎ落されると、最小の力で最大の結果を出す動きが習慣化されてきます。ぜひ稽古を通じて動きを捨てていってみてください。かのブルース・リーはこう言っています。「増やすな。捨てろ。」