曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

謎の達人より学びし井口流合気道の秘伝をちょびっとだけ公開しています。

武道は体を使う禅 ジャブとは無駄を捨てていく作業

闇雲に体を動かしたり、回数ノルマ達成の練習をしたりしていてはいかんなぁと反省。ボクシングジムの出稽古で学んだ事を紹介します。

 

 

骨格構造に適した打撃

「ストレートもフックも同じやで。やってるとそのうちわかる。」

 
昔通っていたボクシングジムのトレーナーが言っていた言葉です。当時はそんなものかな?と意味があまり分かっていませんでした。

 
しかし合気道で正面打ちと横面打ちを放つ際の体の使い方を指導してもらった後、筋肉の伸び、骨の位置を感じなら動く事でようやく意味が分かりました。

 
肘の軌道が異なりますが肩甲骨と上腕の関係性は同じ。特に肩甲骨に意識を向けて稽古していると、ストレートを撃った時フックを撃った時の感覚に大きな差がない事に気が付くことができました。

 

腕を使う時の基本は獣の身体構造。甲腕一致です。

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「肩甲骨の感覚なんてわからん。」という方もおられるでしょう。感覚を磨くには、ヨガのひねった猫のポーズからの肩回しがおススメです。

 

ひねった猫のポーズ(肩こりにも効きます)

・四つん這いになって左腕を右脇の下を通して伸ばします

・上体をひねって右腕を天井へ伸ばします。これだけ!

そこから下図のように弧を描くように”肩甲骨を動かす事”で腕を導きます。

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ひねった猫のポーズからの肩回し

 


筋肉や骨の感覚がイマイチ分かりにくいという方は、胸の中心にある中丹田(ヨガでいう第四チャクラ)から腕が生えているイメージで行なってみるとなんとなく感覚がわかるやもしれません。

 

闇雲にサンドバックやミットを叩いてもピンとこなかったストレートとフックの同一性。知識をつけた上で身体感覚と向き合いながら稽古すると案外すぐに分かるようになりました。

 

身体感覚と向き合うという事に関して、先日面白い体験をしたので下記にて紹介。

 

ボクシングのパンチはもはや禅

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某ボクシングで稽古させてもらった際、パンチからモーションを消すコツを教えてもらいました。それはズバリ先端から動く事。

 

拳から動く。他の動きは拳の後からついてくるように動く。最初はゆっくりと手打ちになってもいいので拳主導の感覚を磨く。

 

この動きをじっくり自分の身体と対話しながらやると静かなトレーニングになります。教えてくれた方はこうおっしゃっていました

 

「若い子はこういう練習を続けるのが苦手で、パワーとスピードをつける練習に走りがち。

 

だけど人間の身体能力の限界って大差ないからそういうトレーニングだけしても頭うちになる。

 
強くなりたいなら、どれだけ情報を出さないようにするか、相手から情報を得られるようになるかの方が大事。

 

 
その方は情報を隠す事に重きを置いているだけあって、合気道の人形の目でノーモーションのジャブを打たれていました。


曰く「己と向き合い無駄なものを削ぎ落とし、本質だけを残すのがボクシングのパンチ」との事。もはや悟りを開く修行ですね。

 

「ストレートもフックも同じやで。やってるとそのうちわかる。」


不要なものを捨てさり本質を突き詰める。武道、格闘技とは体を使って道を求めるものなのだと改めて学びなおさせてもらいました。

 

【参考記事】ボクシングのジャブ

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