曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

謎の達人より学びし井口流合気道の秘伝をちょびっとだけ公開しています。

合気道の技は一期一会 適切な動きは都度異なる

型のこだわりを捨てよ

先日の稽古で技をかけようとした際、腕の出し方を間違えたのd途中で動きを止めてしまいました。すると先生に
「そこで止まったらダメ。型が違っても流れを維持して相手を倒せればいい。」
と指摘されました。
 
型稽古は技の本質を学ぶ手段にすぎず、本質を知っていればどんな型でも合気が使える、またそうでなければ意味がないという事でした。
 

合気道の技は一期一会

合気道の技は一期一会、一つとして同じ出会い(接触)はなく、出会いの一つ一つに対し適切な動きは異なる。」と教わっています。
 
相手のとの距離、接触の強さ、接触の位置、タイミングは一つとして同じものはありません。こだわりを捨て、技を考えず、感じるままに合気道の本質を使えることが理想なのでしょう。
 
そうはいってもいきなりその領域にたどり着けるわけはないので、稽古ではシチュエーションや動きを限定して技の感覚を学ぶ稽古をしています。
 
 
なお、二段の昇段審査内容には自由技が含まれていて、「何を使ってもいいから相手を制することができたらOK」だそうです。これは技の本質を理解しているか?相手が想定外の動きをしてきても合気道の技が使えるか?を試される試験です。
 
完全に体に本質を理解させていなければできそうもないので、最近はよく一人稽古(イメトレとシャドー合気道)をして感覚を磨いています。
 
 
(2009.02.10追記)
2018.08.18に二段となりました。そろそろ三段を受けたいなぁと思い、試験内容を聞いたところ「目ができていれば三段。技は何でもいい。」との事。本ブログで紹介している初伝「人形の目」を超える、奥伝の目を身につけよという事。「人形の目はお遊びだったというレベルになってもらわないと困る」との事でした。
そんなわけで次回から、感覚を磨くための一人稽古方法を紹介したいと思います。一人稽古方法に関して先生曰く「すべて秘伝を含んだものなので、これらを続けるだけで充分強くなれる」との事。
 
私も入門して二年近くたちますが、一人稽古をしているとある日「この稽古はこんなことも感じられるのか!」と突然気が付くこともあり、とても奥が深いです。
 

対人稽古と一人稽古

先日の稽古、空間感覚で酔わせる技を使うと、いつも以上に早く技がかかりました。思い返してみると、前日に空間感覚の一人稽古をしており、「これか!」という感覚を得た後でした。

 
一期一会の感覚をつかむには道場で人を相手にする必要がありますが、秘伝に要する感覚を磨くだけなら一人稽古でもかなりのことができるようです。
 
世界の軍事関係者、警備関係者、FBIやCAIも学びに訪れるという武神館の初見良昭先生の書『秘伝戸隠流忍法』でこう述べています。あれやこれや欲しがるだけでは高みにはたどり着けないのでしょうね。
 
現在の武道修行者は、一人稽古を怠る傾向がある。私は一人で稽古をしたものだ。死のいない時は一人で極意を探り当てた。
 
山にこもり、立木、動物、自然を相手に稽古したものである。(中略)自然の変化に対し、それを予知したり利用したり、自然と相撲を取り、我が利を得る訓練をしたものだ。
 
むろん、師がいるにこしたことはない。しかし、よい師でないと形だけはおぼえるが内実はアヤツリ人形武道に終わってしまう
 
 
「人生一人稽古なり」とは私が弟子にむかって、また自分にむかって、つねに訓える人生の指標である。