曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

井口流合気道の技や考え方を紹介しています。

合気道家のデイトレード 1 アンカリングが行動の邪魔をする

平日の休みを利用してデイトレードに挑戦しました。結果は10回ほど売買を繰り返して、約-1万円。残念!

そして2つの大きなミスをやらかしました。そのミスの原因は合気道的にも重要な考え方が含まれていたので紹介します。

 

ミス1:自分の希望が目を曇らせる

トレードの基本方針は次の通りで極めてシンプル。

  • 山超え(高値後の下落)で売り、谷超え(安値後の上昇)で買い
  • ロスカットは直前の高値 or 安値
  • トレンド(流れ)には逆らわない
  • 流れは移動平均線と、板(売り手、買い手の数がわかる情報)をもとに判断
  • MACDは強気で行くか、慎重に行くかの参考程度に使用

図の売り①を仕掛けた後、下落が始まったお陰で午前で約4万円の含み益発生。日経平均も下落中なので安心してランチをとりました。しかし午後の相場が開くと状況が一変。急騰を始めました。

この時「全体は下げ相場。下がる”はず”。待てば下がる"だろう"」と考えました。しかし現実は急騰中。とっとと手放しておけばある程度の利益が確保できていたのに・・・

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その後、予想通り再下落が始まったものの、一度手放して、下がりだしたら再エントリーすればよかったのです。そうする事でさらに利益が拡大できた場面。

『デイトレード』ではトレーダーを滅ぼす2つの邪悪なHとして、Hope(希望)とHold(保持)があげられています。まさにHopeにやられたトレードでした。

 

合気道においても希望は不要。自分がこうしたい、この技をかけたいといった意は邪魔になります。相手と現実に合わせるのです。合わせてこその合気道。

そして相手の挙動から「こうくる”はず”」とか、「こうくる"だろう"」と希望を持つこともありません。読み合いは頭の回転、反射神経が良くないと難しい戦い。あるがままを観る。これが合気式です。

 

ミス2:こだわりに捉われた動き

先ほどの高騰後に株価下落。予想していたにもかかわらず動く事ができませんでした。本来は売りを仕掛けるところなのに・・・自分が直前に取った行動、すなわち「さっき買い戻したばかり」という思考に囚われてチャンスを見逃してしまいました。

これは心理学でいうところのアンカリングです。アンカリングのアンカーとは、船の錨(いかり)の事。自分が過去に取った行動、直前に聞いた情報が錨となって、次の行動が制限される心理です。

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このミスはこの後もやらかしました。

三角持ち合いと言って、図の黄色戦のように株価の高値と安値を結んだ線が三角形を形成する事があります。そして三角形を上に抜けると高騰、下に抜けると急落と予想するのが定石です。

全体の相場とトレンド(流れ)が下向きだったので、下放れを予想。しかし現実は上放れ。しかも上放れ直前に「これは上放れっぽい挙動をしている・・・いやしかし、下げと判断した・・・」と葛藤する場面もあり。ならばなおさら上放れた時にとるべき行動は、即買戻しでした。

ところが実際には「いやいや上放れしたけど、もどってくるよ。」という愚かな思考!!

確かにそうなるかもしれません。しかし確率を考えるとそうなる可能性は低い。結局ロスカット決済する事になりました。

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これもアンカリングによるミスです。下放れするだろうという予想、自分が売りポジションをとっているという行動がアンカーになっていたのです。

 

道場でさんざん「こだわりを捨てよ!」と意識、稽古していてもトレードに活かし切れませんでした。こだわりを捨てて目の前の現実に対応する。計画、戦略が破綻したら即修正する。まだまだ修行が足りません。

 

トレードは精神修業

トレーダー仲間の一人は相場が始まる前に必ず瞑想をするそうです。やるとやらないで勝率が全然違うとか。ただあるがままを観る。恐怖、欲望、焦りを制御してトレードをする。これで勝率があがるというのです。

私も先月からトレード日誌をつけていますが、何度も「お前はアホか!」と言いたくなるような事をやらかしています。いずれも根本原因は精神的な要因です。初期の頃は焦り(値を追いかける、小さい利益で確定)、最近は確実の求めすぎ(ビビりすぎ)が多いですね

トレードを通じて資産を増やすと共に精神修業もしていきたいと思います。値動きも自然の動きに近く、合気に似ているなぁとチャートを見るたび感じるのでそのあたりも後日。

 

最後に『デイトレード』から一節を紹介

トレーディングに習熟するには、まず、自己に精通しておく必要がある。

マーケットは、我々が誰であるのか、何物であるのかをほぼ完ぺきに映し出す鏡なのである。奇妙なことに、トレーディングを通じて、我々の個人的な問題が明らかにされるのである。

 

トレードと合気道

曰く!波の如く!これだけ!

 

 

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