曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

謎の達人より学びし井口流合気道の秘伝をちょびっとだけ公開しています。

合気道の動きは単純だが繊細 ~力のバランス~

北海道地震後の停電発生原因を聞いていて合気道の繊細さが頭をよぎったので紹介します。

 

 

すべては陰と陽 バランスが崩れると・・・

なぜ北海道内で一つの火力発電所を止める事で大規模停電に繋がったのか?新聞記事によると、「交流電流の周波数は、電力の需要量と供給力が同程度でないとバランスが崩れる。最悪のケースでは大規模停電に至る」との事。

 

一時停止した火力発電所は道内の電力の大半を担っていた為、供給量が急激に変化し、バランスが崩れたというのがざっくりとした背景のようです。

 

この記事を読んで、井口流合気道/ IAM護身術で使う「陰の技術」が頭をよぎりました。陰の技術とは重心エネルギーの移動方向と逆方向に力を伝える技術の総称。作用反作用の法則を利用した技術であり、腕力に頼らず相手を崩す事が可能です。

 

下図はその一例です。この技術と電力バランスのどこに類似点があるのでしょうか?

f:id:dice-k-13110:20180908164045j:plain

陰の技術の一例

陰の技術はシンプル

陰の技術の根幹をなす反作用の力はいつ発生するのでしょう?それは力を加えた瞬間と全く同しタイミング。壁をグッと押すと、押した瞬間に同じ力が同じタイミングで返ってきますよね。タイムラグはありません。

 

したがって作用反作用の法則を使う陰の技術では、重心移動と力の伝達は同時である必要があります。上図の場合、腰を引いてから腕を伸ばすのではなく、ドンッ!と前後にはじけるように動きます。

 

陰の技術に必要な事は二つの力の均衡だけ。最も重たい部分を動かしてエネルギーを発生させ、その反作用を相手に受け取ってもらう。これだけです。余計なことはしません。余計なことをして二つの力が釣り合わなくなると、陰の技術は成立せず・・・

 

(正確には地面との摩擦が含まれるので100%伝わるわけではないのですが、技の再現にはイメージが重要。)

 

余計なことをすると損失が!

陰の技術を使う際、他武道や格闘技経験者が陥りやすいミスが一つ。ボクシング等のパンチでは体の各部位を少しづつ動かして生じた力を束ねて大きな力とします。

 

これが基本思想なので、つい腕や肩を動かしたり、足首や膝のばねを駆使してしまう事が多々あります。

 

ところが陰の技術は単純明快。作用反作用。これだけ。動かす部位が多ければ多い程、動きは複雑となり力を制御するのは難しくなる。そして繊細な力の伝達ができなくなるのです。合気道の動きは単純。しかし力の伝え方は繊細。

 

先生や達人の方の動きを見ていると、統一体という表現がしっくりくるなぁと感じます。力がロスしてしまう余計な動きが一切なく、伝統芸能に含まれる美術的な要素すら感じます。

 

稀に再現できた時は、技をかける自分もかけられた相手も心地よさすら感じる武術習得を目指して日々稽古中です。

 

まとめ

曰く!Simple is Best !これだけ!