健康体操

達人は足指を意識する 反射神経と安定力向上のトレーニング

歳をとっても体を思い通りに動かすためにその3 足指体操

合気道の達人、塩田剛三曰く「呼吸力を出すためには足の親指を地面に食い込ませるように立たなくてはならない

現代の忍者、初見良昭曰く「この歩き方(氷上歩行術)が極意に達すれば、己れ空となることができるのである。この氷上歩行術を根本とした忍者の歩き方にしろ、芸を志す者にとって歩き方は動作の基本である。(中略)技には限りがないが、大切なのは歩く心である。」引用元:初見良昭,『秘伝戸隠流忍法』, 土屋書店, “足は人の心と姿を表わす”

IAM護身術会長、橋本曰く「立禅は裏側を緊張させ、やや爪先に体重がかかるようにしなくてはならない。

達人は足指を意識する。それは何故なのでしょうか?

二足歩行の難易度

二足歩行は意識せずとも出来る動きですが、実はバランス制御の為に無数の情報を瞬時に判断し、最適な重心位置に身体を調整しています。歩く際、指先と背骨の一本一本、重力のかかり方を意識すると途端にただ歩くだけで無数の情報が体内を飛び交うのが分かると思います。

足指が強化されると安定感が増し、身体がブレなくなるので、脳が処理すべき情報量が減ります。すると脳は外界に対する反応に容量をさけるようになり、反応が鋭くなるのです。

ちなみに知人のボクサーは反射神経を鍛える為に片足閉眼立ちを行ったそうで、結果は上々だったとの事。今回は幾つかの足首、足指を鍛える方法を紹介します。

足指・足首の鍛え方

忍者式足指回し

武神館で体験した際に教わったやり方です。足と同じ側の手の親指で湧泉(ゆうせん)のツボを押しながら、反対の手で足の親指と人差し指を掴み、足首をぐるぐる回す。たったこれだけ。

初見良昭氏は先述の著書『戸隠流忍法』にて”足の拇指と示指をぐるぐると九十回ほど毎日欠かさず回すこと” と述べています。手軽にできて効果大の鍛錬法。日常に取り入れてみましょう。

 

足首を緩めるゆる体操

土台となる足首の柔軟性が増すと、股関節や腰で無理に体を支える必要がなくなるので、疲れにくくなると共に、可動域も広がります。足の先がポカポカしてくるので寝つきが良くなる効果もあり。

足首クロスのやり方

  • 両足を伸ばして座りって手を後ろにつく
  • 足首をクロスして上の足首を前後させて足首同士をさすり合わせる

足スリスリのやり方

  • 足の裏を足の甲に合わせて足裏で足の甲をさする

 

電子書籍のご紹介

拙著『年齢に負けない体づくり”壱” 古武道由来の簡単にできる健康体操 』では、足指体操に加えて、股関節、背骨、骨盤、肩甲骨の感覚を磨く古武道とヨガ由来の健康体操を紹介しています。

トレーニング効果を高めるためのイメージ法や、可動部の感覚を磨く助けとなる骨格、筋肉図も掲載。いずれも短時間でできる内容です。いつものトレーニングに一味加えてみましょう。