身体操作・身体感覚

体をイメージ通り動かす練習方法01

体をイメージ通り動かす練習法

IAM護身術では、身体強化や複雑な動きを習得するための稽古ではなく、身体感覚の鋭敏化、無駄な動きを減らすための稽古を主体に行っています。不思議なものでそういった稽古を続けていると体は自然と強くなり、複雑な動きもできるようになります。今回はその体験談と稽古方法を2つ紹介します。

三十代後半、運動経験少ない女性がカポエイラを

カポエイラのイメージ

会員の女性は三十代後半から師匠に個人稽古をつけてもらっていました。この方は入会前は全くできなかった腕立て伏せが、筋トレをしていないにもかかわらず半年間の道場稽古(90分週二回)で20回以上出来るようになったそうです。

私はこの方とブラジルの格闘技、カポエイラの体験に訪れたことがあるのですが、指導してくれた方が「初めて習うステップや蹴り技がいきなりここまでできるのはすごい!」と驚いていました。その後年齢聞いて更にびっくり。(合気道やっていると若々しくなるので年齢不詳になります。)

ちなみに私自身もIAM護身術の稽古を始めてから、三十代後半にして二十代より動けるようになっています。では一体どんな稽古をIAM護身術ではやっているのでしょうか?

感覚を磨き無駄を捨てる

まず無駄な力を入れない事を重視します。脱力という言葉は誤解を招くようなので師匠はあまり使っていません。無駄な力が不要なのであって、力は必要という事。

そうはいっても、ほとんどの方が普段から力を入れすぎた状態なので、まずは全身の力を抜くことに注力した方がよいでしょう。必要な力だけを残すのは次の段階。

陽の技術(下記)の基礎稽古だけでも、脱力をかなりのレベルまで行う事ができます。腕の力を使わず腕を振る。足の力を使わず体を落とす、移動する。脱力に加えて身体の効率的な使い方も身につきます。

合気道の基礎技術 陽の技術の稽古方法前回までに紹介してきた、重心移動で発生したエネルギーを伝える合気道の技術、陽の技術について基礎一人稽古方法をまとめました。 背骨を...

 

そして陽の技術を稽古していると、腕が動きやすい位置、動きにくい位置が感じられるようになってきます。動きにくい位置に来た瞬間に腕を捨てる。動きやすい位置に来た瞬間に腕を拾うという感覚稽古をするだけで身体感覚は磨かれます。

イメージ通り立つことが出来るか?

イメージ通り立つ

道場では立禅と言う立ったまま行う禅を基礎稽古に取り入れています。ただ立つだけです。しかし多くの門下生は、真っすぐ立っているつもりでも、少し後ろや前に傾いています。元プロ格闘家の方や、某空手団体黒帯の方でも完全に真っすぐに立てていません。単純な動作ですらイメージ通り身体を動かすという事は案外難しいものなのです。

イメージ通り立つ事すらできずして、イメージ通り動ける訳がありません。簡単な事ができていないのに難しい事ができる気になってしまうのが人間の悪い癖。

ちなみに芸能人の武井壮さんは若い頃ホームランを打つために、まずはイメージ通りに腕を動かせる練習をしたそうです。目を閉じて両腕を真横に伸ばして地面と平行にする練習などなど。

理想と現実

さて立禅のやり方。両足を肩幅程度に開いて、つま先とひざを真正面に向け、少し膝を曲げた状態で立ちながら下記の項目を意識しながら静かに呼吸を続けます。太極拳では7つ重要とされている項目があるのですが、まずは3つから始めましょう。立禅だけでも身体感覚は相当なレベルまで磨かれます。

立禅(基礎)

尾閭中正(びろちゅうせい)

骨盤を後傾(恥骨を前に押し出すように)して、尾骨を真下へ向ける。

含胸抜背(がんきょうばっぱい)

腕は肘を少し曲げた状態で腰骨の前あたりに、手のひらを下に向けて構えます。背骨をそらさないようにして胸を巻き込み、背を広げるようにします。

虚領頂勁(きょれいちょうけい)

頭のてっぺんから糸で吊り下げられたように、首に力を入れずまっすぐに伸ばす。自然と全身が糸でつられた人形のようになります。

イメージ通り身体を動かすには?

曰く!己を知る!これだけ!

 

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『年齢に負けない体づくり”壱” 古武道由来の簡単にできる健康体操 』