雑記

合気道は強いのか?秘伝とは?

強くなるのでなく、勝てるようになる。いえ、勝てるようになるのではなく負けないようになるのが合気道。強い弱いでいうとむしろ弱いかもしれません。今夏、三段を頂き、師範代と呼ばれるようになり、身体能力も若い頃より上がっています。しかし正々堂々、真面目に戦えば若者には敵わないでしょう。

合気道が護身術として使える理由。それは相手とぶつからない=正々堂々と戦わないから。そして相手の知らない技を相手の知らない世界で使うから。今回は合気道の姿勢と秘伝について紹介します。

戦って勝つのではなく勝ってから戦う

私たちの道場では正々堂々と戦わない事を常に説かれます。相手と真面目にぶつかり合えば強いものが勝ち、相手のルールで戦えば相手が勝つ。それが自然です。圧倒的な力量差がない限り覆ることはありません。

正々堂々と戦わない。これは卑怯者になれと言う意味ではありません。合気道の技は意が出れば効かなくなります。人の生理反応、心理反応を利用する技術なので、卑怯なことをしようと悪意が外に出た状態では技は上手くかかりません。

孫子の兵法に「勝つ兵は勝ってから戦いを求め、敗ける兵は戦い始めてから勝ちを求める」という意の言葉があります。合気道を護身術として使う時に目指す姿は正にそれです。真面目に戦ったら弱い私たちは負けてしまうのです。故に正々堂々と戦わないという姿勢、相手の知らない秘伝で生理学的、心理学的盲点を突くという姿勢を貫いています。

不思議なことに正々堂々と戦う事を避け、相手を倒す技を稽古しているのに、いつの間にか相手と和合し、一体化するようになってきます。この独特の感覚は合気道の魅力だと思います。

秘伝が秘密にされる理由

男性と女性が格闘技で戦うと、ほとんどの場合男性が勝つでしょう。力量差をカバーするのは体力よりも知識の差。相手が知らない技と理を使う事で力の差を埋める事が出来ます。

知らないものと対峙するとき、人の思考は一瞬止まる。その一瞬が命取りに。相手が知らないという事は想像以上に大きなアドバンテージになるのです。

故にかつて、武の秘伝は限られた内弟子にしか伝えられていませんでした。技がバレれば他道場や流派との勢力争いに敗れ、家の存続も危ぶまれたのです。

武道で秘伝をあっさり教えていないもう一つの理由は人格形成です。巨大な力を短期間で得た人間は増長します。品のいい成金はいません。秘伝は使い方を誤れば人を壊す恐れもあります。そんな危険な技術を誰もかれにも教えていいものでしょうか。

秘伝を秘したとて・・・?

相手が知らない事に対するアドバンテージについて。現代では秘伝がバレても命にかかわるという事はありません。生活が懸かっているプロ格闘家の方でも試合で一度でも使えば徹底的に科学的に解析されて丸裸にされてしまう時代です。

世界タイトルマッチの動画でさえ、Youtubeで誰でもいつでも何度でも繰り返し見る事が可能な時代です。現代において、秘伝を過剰に秘する必要はないのです。

人格形成について。人格に問題あれば秘伝はそもそも身につきません。合気道の秘伝は心理的盲点を突く技術。悪意があるとわずかな視線や体の動きに現れて、盲点を上手くつく事は出来なくなるのです。人格が出来てから秘伝を学ばずとも、秘伝を学ぶうちに人格が出来るのです。

井口流合気道護身術(IAM護身術)は、合気道を護身術として短期間で使えるようになるために秘伝を入門時から伝授しています。相手の知らない技、秘伝はきわめて強力かつ、今や秘伝は過剰に秘匿する必要はなく、力の弱い人や必要とする人に広く知られるものであるべきと考えているからです。

合気道は強いのか?

曰く!今日は暑い!これだけ!

 

補足:

秘伝の中にも初伝・中伝・奥伝と段階があり、当サイトでは初伝まで公開しています。初伝レベルでも護身術として十分使えるという事、中伝以降の秘伝は体感が伴わない状態で学ぶと誤解を招く恐れがあるという事が理由です。

初伝レベルで十分な証左として、12年合気道の稽古を続けていた高段者の方が、半年ほど秘伝を学んだ門下生の技を受けて自信を喪失してしまったという事例あり。

 

井口流合気道護身術(IAM護身術)
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