体勢を崩す方法 ~意図を感知させない~

1. 正しい方向に力を加えても…?

人が倒れる方向は棒が倒れる方向。モーメントが発生する単純な動きで人は崩れます(前回記事参照ください)。が!これを腕力でやってもうまくいきません。

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上手く崩す方法には、自分が前方へ移動する力を腕から伝える(陽の技術)、自分が前方へ移動した力の反作用を腕から伝える(陰の技術)などがありますが、これらは五級で習う骨の技術の基礎。(骨の技術:物理学と人体構造の活用

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移動する力を利用する以上、体重の効果が大きい技術であり、身体能力に依存する領域です。そこで、今回は一段階だけ上の技術、力を感知させない技術を紹介します。感知できなければ抵抗できないため身体能力の差を縮める事ができます。

(体重の効果が大きいものの、たとえ40-50kgの女性でもその重さの鉄球が踏み込みの速度でぶつかると…純粋な脚力腕力だけで抵抗するのは困難です。)

 

2. 力を感知させない方法

1) 皮取り

四級で習う皮膚の技術は人の生理反応を利用する技術です。「皮取り」という技に集約されます。
これは姿勢制御に欠かせない、筋肉にかかる張力のセンサーである筋紡錘に伝わる情報を惑わす技術となります。詳細は過去記事参照ください。

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皮取りは自然体で適切な方向に仕掛けられるようには稽古が必要ですが、原理を習った直後にデモンストレーションが再現できるほど単純な技術です。

 

2) 狙う場所

相手を崩そうとする場合、普通は組み合っていれば掴んでいる手、棒立ちの相手であれば方に置いた手、すなわち力点に意識が集中します。しかし井口流合気道では支点を意識します。

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これによって腕から伝わる意図、すなわち情報を隠蔽します。同時に、自身すら感知できない無意識のレベルで、腕や肩を押したり引いたりする動きとは微妙に異なる動きに自動的になります。

相手は普通に崩そうとしてくるだろうと考えているのに、想定と違う感覚を受けるので対応が難しくなるのです。

更に一見すると動きには何の変哲もないという事も、相手が情報を間違って受け取る一助となっています。

 

3 まとめ ~人を倒すには~

曰く!情報操作!これだけ!

 

 

4. 最後に

井口流合気道に興味を持たれましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。和歌山市内にて、火曜(20時~)、金曜(21:45~)稽古中です。その他、基礎の技や護身術であれば当方も個人レッスン可能です。

ブログでは小難しいことを書いているのですが、合気道の稽古は「動く禅」。井口流の道場はゆるく稽古をしています。心拍数が上がると力みやすくなりますし、無意識優位に入るのが難しいので。