Great Journey of Karate 2, Disc2 の鑑賞を終えて

1. 源流は一つ

Disc 2は中国武術家の宮平先生と空手家の中先生の交流稽古がメインのDVDです。交流を終えた中先生が「(中国拳法、空手)みんな繋がっちゃってる。流派やルール関係なく。」と嬉しそうな笑顔で語って終わります。

私も紹介される技を見るたびに「これは井口流合気道でも同じだ!」とニヤニヤしており、突き詰めると本質は一緒なのだなと感じました。

武道が好きな方にはおススメのDVDです。Amazonで取り扱っていおらず、東洋ビデオオンラインにて購入可能です。特別版は16,200円。

 

2. 秘伝は秘して伝えるもの

秘伝は実際に使えないと価値がない反面、隠しているからこそ使用して効果があるのも事実。そして隠しているからブランド価値が生まれるものです。

Great Journey of Karate のDVDでも「この動きはあの秘伝と同じだ!」という動きが多々ありますが、その多くは解説はされていません。

最近の稽古で「これは公開したらダメだなぁ」という話になった動きを宮平先生は多く使っているのですが、その動きの解説は一切ありませんでした。本ブログでも単語だけの記載でやり方には触れてない動きです。やはりあれは隠すべきレベルの技術だと再認識しました。

 

3. 秘伝の一部が漏れる?

小手返し

宮平先生が小手返しの際、しれっと「掴まずに引っ掛ける感覚で」と言っています。その後一切その件には触れていないのですが、これは極めて重要な要素なんですよね。

さらに関節ではなく、「骨を攻める方向」の小手返しを行うのですが、引っ掛けて骨を攻める方向でやると、井口流合気道の皮の技術を使った小手返しと同じやり方になります。

 

高速突き

更に、中先生の相手に察知されない高速突きの理論は、井口流合気道で使う「気の陰」の理論でした。三つの軸を使う事で動きを感知させない・・・この動き、実際に受けてみると本当に感知するのが難しいんですよね。(高速突きのやり方に関しては、後日簡略化したものを紹介予定。)

なお宮平先生は「それは中国武術で刀を使う時の動き」とコメント。演舞も見せてくれます。「これは合気道で杖を使う時の動き」と冒頭に書いたように共通点が見つかり嬉しくなりました。

ちなみに高岡先生の『究極の身体』でも割体という単語で同じ動きについて触れています。つきつめると本質の動きは似たようなものになるのだなぁと感じます。

 

寸勁の稽古方法

壁を使った寸勁の稽古方法も紹介されており、腕や肩ではなくある位置に力が流れていくのを感じるように押すと説明もされていました。筆者がよくエレベータを待っている時にやっている稽古でした。

 

4. 不立文字と秘伝の稽古

見る人が見ると出血大サービスのDVDですが、技の理論や詳細に関する解説はほどどのにとどめられています。ところで禅の四聖句に次のような言葉があります。

  • 不立文字(教えは文字にできない。経験して体感するもの。)
  • 教外別伝(経典や言葉の教えではないものから大事なことが伝わる。)
  • 直指人心(自分の心と向き合う)
  • 見性成仏(自分の中にある仏を見出す)

不立文字、教外別伝。まさに武道の世界にもあてはまります。一方で、稽古方法が体系的かつ論理的でないと、技として使えるようになるまで膨大な時間を要することになります。

ある古武道の体験に訪れた際、師範の方が「奥義そのものより、奥義が身につく稽古方法を学ぶ方が価値がある。昔の人は稽古する姿を見せなかった。」と仰っていました。

しかし井口流合気道では秘伝が論理的に説明され、稽古方法が体系的なので上達が早いと感じます。言い換えると、道場では秘伝がだだ洩れで、16,000円もするDVDと同等がそれ以上の動きを見て体験する事ができています。なんというコストパフォーマンス!

 

実は和歌山に住みだして以来「・・・早く転勤したい」と思っていたのですが、最近は「異動はしません!」と言い張っています。

 

5. 道場の紹介

和歌山市内にて火曜日20:00~、金曜日21:45~稽古中です。詳細は下記の記事を参照ください。またはお気軽にお問い合わせフォームからお問い合わせください。

www.iguchiryu-aikido.com