ブルース・リー「増やすな。捨てろ。」

1. 大事なことはじっくり取り組む必要がある。

先月は一人稽古で身体の安定、バランス感覚の強化に取り組みました。ところがいざ一人稽古を始めると、あれやこれや手を出し過ぎたので僅かしか強化できず。

優先順位をつけてやるべきことをやらねば良い結果は出せない。仕事と同じですね。今年も残り三カ月。やる事は絞って稽古していきます。ひとまず今月の一人稽古は、入り身と壁を使った練習に重点を置く予定です。

ブルース・リー「私が恐れるのは一万種類の蹴りを一回ずつ練習したものではない。一つの蹴りを一万回練習した者を恐れる。」

 今回は久々に技術的な話。入り身に関してほんの少しだけ紹介します。近い動きは下記、宮本武蔵五輪の書にある入り身、しうこうの身、しつこうの身、たけくらべです。

 

2. 宮本武蔵の入り身

しうこうの身
少しも手を出す心なく、敵打つ前、身を早くいるる心也。
手を出さんと思へば、必ず身の遠のくものになるによって
※:しうこう(秋猴)とは手足の短い猿の事。

 

しつこうの身
しつこう(漆膠)とは、入り身によく付きてはなれぬ心也。敵の身に入る時、かしらをもつけ、身をもつけ、あしをもつけ、強くつくところなり。
※:漆膠=漆(うるし)と膠(にかわ)。ネバネバと粘性がある液体のように・・・

 

たけくらべ
敵へ入込むとき、我身のちぢまざるやうにして、足をのべ、腰をものべ、首をのべて、強く入り、敵の顔と顔と並べ、身の丈を比ぶるに、比べ勝つと思ふほど、たけ高くなって強く入る所肝心なり。

 

まとめると、背骨を真っ直ぐして、ねばりつくような心持かつ、背の高さを比べるようにして入れという事ですね。

「そんなん打撃くらうやんけ!」上記内容を文字通りにやるだけだとそうなるでしょう。背筋を真っすぐにしたまま飛び込んでいくと、顔面も水月もがら空きです。頭突きを食らうかも・・・?

そんな訳でボクシングなどでは下図のように体をかがめます。

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背筋を伸ばして入るやり方だと下図のような感じに・・・

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「こんなん使えるか!」ここが古武道の面白い所。井口流合気道では目、足、丹田、意識の使い方を加える事で相手を幻惑する入り身、懐に幽霊がぬっと出現するような入り身に変化します。心法の一つです。

(宮本武蔵の入り身は強く当たれば相手が死ぬとまで書いているので、合気道式とは違う感覚だと思われます。)

 

3. 捨てていく その前に

入り身の練習をしていると、やはりバランス感覚と体幹の強さがなければ安定した技にならない事に気が付きます。そして目の使い方を忘れると幽霊のような独特の感覚が味わえず・・・ 技を形成する各要素の稽古が必要に・・・おぉ無限にやる事が。

「増やすな。捨てろ。」とは守破離でいうところの離の段階。まずは基礎となる点を増やさないと技になりえません。そして磨かれた点を繋ぎ技とするー

私はまだまだ"守"の段階。一人稽古では優先順位を定め、一点ずつ磨きあげながら、道場稽古では点を増やしていきたいと思います。

 

4. まとめ 技の習得には

曰く!点を磨けば線になる!これだけ。

 

余談:

画像は無料のアプリ(Magic Poser)をつかって各10分程度で作りました。テクノロジーの進化おそるべし。