Great Journey of Karate2 Disc 1 の感想 武道は人を繋げ可能性を広げる

1. 武道は人をつなげる

「芸術に国境はない。」武道は護身術であるとともに、人体を使って表現する芸術。武道には初対面の人の間にある壁を「ひょい」と超えて繋げあう力を秘めています。

Great Journey of Karate 2, Disc1 では沖縄空手の山城美智先生と、松濤館流空手の仲達也先生の交流が描かれています。

「まず何をやりましょう」「マススパ(組み手)。」

「いきなりかい!」組手中はお互い心からの笑顔で楽しそうです。交わされる技術の応酬は、百の言葉より雄弁なのでしょう。その場にいない私にも二人の楽しさが伝わります。

人間、共通点があると親近感を抱きます。武道を学ぶことは人体を最も効率良く使う動きを学ぶこと。人体は言語、文化、人生経験が違っても同じもの。流派が違えど本質は同じ。故に繋がる。これを体で感じる事ができるから楽しいのではないでしょうか?

 

2. 井口流合気道と泊手の類似点

1) 護身術と再現性

山城美智先生の使うのは泊手(とまりて)。もともとは沖縄商人達が海賊対策として作り上げた護身術です。護身術。さっそく合気道との共通点が出てきました。

武道家でなく商人達の為の武術。つま運動神経や才能がない人でも習得、再現できる技術なのです。

「(強い打撃の打ち方が)筋肉をバラバラに動かすのでは才能がある人しかできない。全身を連動させて一つになった動きなら(才能がない人でも)できる。」

山城先生のコメントです。井口流合気道も橋本先生により、天才が遺した技術を普通の人が再現できるように理論化されています。シンパシーを感じました。

 

2) 泊手の打撃と合気道の寸勁

山城先生が披露している打撃は寸勁ではありません。しかし理屈は寸勁。「注射と同じ。刺してから流す。」とは山城先生の説明。「流す」という表現が秀逸です。

これを身体で感じ取れるようにする稽古方法もよく似ていました。筋肉のどこに緊張があるのか、力が体の中をどう流れているのか、感覚神経を磨いています。

・・・これ、見ている方は退屈するので一般人受けしないでしょうね。なんとマニアックな・・・。

 

山城先生の打撃を受けた方は吹き飛ばされ、「(突きの衝撃が)抜ける感覚」というコメントお弟子さん曰く「山城先生だけでなく他の人もできている。これは先生が特別凄いからできる技なのではなく、だれでも再現できる技という事。」

文化、芸術は伝承されてこそ。とはいえ古武道はイメージに反して、極めて論理的かつスピリチュアルな考え方も必要。一般受けしないんですよね。人体の可能性、脳の可能性を引き出すには最適なツールだと私は思うので少しばかり歯がゆいです。

 

3) スワイショウ最高!

特別版には打撃稽古の様子が収録されています。井口流合気道、IAM護身術でいうところの、陽の二式(体の回転を利用)、陽の四式(頭の重さを利用)です。

山城先生の動きは完全に中丹田主導。完全な統一体。こりゃ美しい!

DVDには泊手の夫婦手(めおとて)について説明がありました。我々が、水火の和合と言っている考え方です。中国拳法だと陰陽でしょうか。突き詰めていくと源流が同じ・・・。こういう気づきも武道をやる楽しさの一つです。

「スワイショウもっとやろう!」動画を見終えた後、やろうと思った稽古はスワイショウです。DVDの中にスワイショウは収録されていません。しかし動きの中にスワイショウの重要性をヒシヒシと感じました。

 

4. まとめ 武とは

曰く!人を繋げ、可能性を引き出す!これだけ

 

5. 井口流合気道のご紹介

和歌山市内にて火曜日20:00~、金曜日21:45~稽古中です。体験希望があればお問い合わせフォームまで。理論好きかつ武道好き方には満足していただける道場です。道場の詳細は下記の記事を参照ください。

www.iguchiryu-aikido.com

 

P.S.学ぶ覚悟

Disc 2のエンディング。「なぜスパーリングから始めたのか?」との質問に対する山城先生の回答「やってみて倒されたらそれまでかなと。」学びに対する覚悟と真剣さに胸を打たれました。