曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

井口流合気道の技や考え方を紹介しています。

ラビットのように臆病に・・・ 護身術の心構え

1. 秘伝が電子書籍に!

師匠である橋本先生が護身術の電子書籍を出版されました。

護身術の心構えから、具体的な対処方法(腕を掴まれたり、後ろから抱きつかれたり、首を絞められたりした場合の対応方法や、相手からの逃げ方など)が記載されていました。

いずれもシンプルな動きなので、「そんなことは不可能だ!合気道は胡散臭い!」と思う方もいるかもしれません。しかし物理学、生物学、心理学の"技術”を用いることで胡散臭い事が可となります。

禅は実戦的な経験や体験を重んじます。動く禅である合気道もしかり。試すことができるパートナーがおられる方は本書のやり方を実際に試してみると驚く事になるでしょう。

 

2. 護身の心構えと裏技

まずは身の回りの物を武器として使う、急所を狙うetc...「合気道は愛の武道ではないのか!?」道は道、武は武。たたずまいだけで争いを収められるような偉人は世界に何人もいないでしょう。いや、ゼロかもしれません。

橋本先生はジークンドーの有段者でもありますが、ジークンドーのスパーリングで相手を翻弄するたび「詐欺師!」「幻術使い!」と呼ばれていたそうです。 そんな裏技が本書では紹介されています。強者と渡り合うには裏技が必要なのです。

これらは合気道の世界では秘伝に属するレベルの技術ですが、井口流の道場ではかなり早い段階で教えてもらえます。そうでなければ護身術として使用できるまでに何十年もかかってしまうからです。

 

3. 間合い

護身の観点からは最も重要な項目なので触れておきます。筆者は漫画も好きなのですが、グラップラー刃牙という漫画では空手家と合気道家が互いの制空内に入ったのを見て、周囲の武道家達がワナワナと恐れだします。一瞬で決着がつく距離だからです。

また嘘喰いという漫画には達人たちが行う決闘行為があるのですが、その内容は「至近距離から開始」「挑戦者は制限時間10秒以内に相手を絶命させなければならない」「倒せなければ挑戦者は粛清(死)」。

至近距離とはルール無しの世界において極めて危険な間合いなのです。

 

では具体的にどのくらいの間合いをとって、どう対応したらよいのか?それは書籍をご覧ください。あまり書きすぎると営業妨害になるので・・・

なお筆者はインドの空港でからまれたことがあるのですが、間合いの確保だけは死守していました。 (この時は、人形の目をして半身で構えると相手がスゴスゴと去ってくれたので、技を使わずにすみました。)

 

4. タイのスリ

インドの話は長くなるので後日紹介するとして、タイ旅行時のエピソードを紹介します。

筆者が街を歩いていると、周囲と雰囲気が違う男が接近してきます「こいつは絶対怪しい」と思ったので、不審者が間合いに触れた瞬間気を張ったところ、すっと遠ざかってくれました。

その後タイマッサージ店で日本人観光客3名と会ったのですが、3名ともひったくりかスリにあってしまったとの事。うち1名は滞在中2回も被害にあっていました。

そして「なんであなたは無事なの?」「スリに近づかれても気が付かなくないですか?」と問われます。その話を聞いていた現地のマッサージ師曰く「この人スキがないよ。」との事。

護身術の知識があるだけでも不安が小さくなるので、よく旅をする人には護身術習得はおススメです。

 

5. 俺がラビットのように臆病だからだ・・・

「護身術を知っているから私は無敵!」「合気道の段を持っている!一般人相手なら勝てる!」そんな考えは捨ててください。

筆者の好きな漫画にゴルゴ13という超一流スナイパーの漫画があります。ゴルゴ13は軍の特殊部隊相手でも互角以上に戦えるのですが、あるとき少年の足音に驚きます。

 

少年「ゆうべ...拳銃の前で顔色ひとつ変えなかったあなたが...ぼくがあとを追った足音でどうして飛び上がったんです? 」

ゴルゴ「おれが、うさぎ(ラビット)のように臆病だからだ...」

少年「え!?そ、そんな...!!」

ゴルゴ「だが...臆病のせいでこうして生きている...虎(タイガー)のような男は、その勇猛さのおかげで、早死することになりかねない...強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命をちぢめるものだ...」

 

ラビットのように臆病にしておきましょう。護身術は切り札です。

切り札は先に見せるな、見せるならさらに奥の手を持て。

 

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