曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

井口流合気道の技や考え方を紹介しています。

天才への道

 

1. 才能+時間という壁

好きなものって上手くなりたいですよね?他の人との比較をしても意味がないと分かってはいても、プロや一流の人のようになれたらなぁと思ってしまいます。

しかも多くの天才やプロフェッショナルの方は、才能に加えてその分野にすさまじい時まで捧げています。

凡人が天才と肩を並べられるようになるには、一体どうすればよいのでしょうか?

 

 

2. 学(まなぶ)はまねる

最近「凡人が天才の技術や思考に至れる方法はないのだろうか?」「どうやったら人の才能を最大限まで育てることができるのだろう?」と考える事が多いのですが、

一つのアプローチとしては、天才や超一流をとことん観察する事が有望との事。

ミラーミューロンという単語を御存じでしょうか?人は他の人の行動を見ている時、実際に同じ動きを行ったかのように神経細胞が活性化するのです。

 

実際に身体を動かすだけでなく、天才や一流を観察するという稽古や練習も非常に有効という事ですね。

しかも脳はイメージと体験を明確に区別できないそうです。観察してイメージする事で天才に近づける!……と信じて最近、中国武術の宮平保老師の動画をYoutubeでひたすら見ています。とても美しいのでお勧めです。

 

 

3. 伊藤若冲という変態 観察の極み

3.1. 伊藤若冲とは

江戸時代の画家であり、ミラーニューロンとは次元が違う観察を行うことで超一流となった人物です

数年前、友人が「伊藤若冲という天才、というか変態の画家の作品が見れるので京都に行こう!」と私に運転手をさせたことがあります。

鑑賞しにいったかいがある素晴らしい精緻な作品群でした。そして友人が変態と呼んだ理由は若冲の学び方や生き方でした。なんと彼は30歳を過ぎてから絵を学びだしたそうです。

 

3.2. 若冲の学び方

最初は画塾で学んだそうですが、ある時を境に独学で腕を磨き始めます。彼が独学で初めに行ったことは模写でした。ひたすら模写模写模写…

その果てに「絵から学ぶだけでは、絵を超えることができない。」と判断、次は目の前の対象を描くことに決めます。最初に選んだ対象は鶏でした。

ここで若冲がやったことが変態じみていて私は大好きです。

 

まず庭で数十羽の鶏を飼い始めて一日中観察します。家も観察に適した形にします。家業もやめてしまったので本当に一日中観察です。

しかしまだ写生はしません。ただひたすら観察するだけです。

 

そして一年ほど観察の日々を過ごしたある日、生き物の内側に宿る「神気」が捉えられて、自然に筆が動き出したそうです。

その後も鶏の写生を2年以上続けた結果、あらゆるものに「神気」を見るに至ったとか。ひたすら観察を続けることで見えてくる何かがあるのですね。

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紫陽花双鶏図、伊藤若冲

 

4. まとめ。

曰く!観る!これだけ

井口師範は、「曰く!」と言ってから秘伝を教えてくださっていたそうですが、ひょっとしたら翁先生がおっしゃた事という意味だけでないのかもしれません。

ひたすら観察、感じることで天から啓示を受けたので「曰く!」と言ってたのかもなぁとぼんやり思うのでした。