曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

井口流合気道の技や考え方を紹介しています。

脳が止まれば身体が動く ~無意識の力を利用した合気道~

 

1. 無意識とは?

「無意識の動きが最適の動きだった。」スポーツや格闘技をやっていて、そんな経験をした方も多いと思います。体に染みついたものの中から、その状況に応じた最適な動きを脳が引き出してくるわけですが、そもそも無意識とはなんでしょう?

NLP(神経言語プログラム)では、無意識とは身体感覚に深く根ざしたものであると言われています。その逆に意識とは思考であり、言語であると。

  • 意識=思考=言語
  • 無意識=身体=感覚

 

無意識とは、思考が頭にない状態、身体感覚が優位な状態と言い換えることができそうです。

 

2. 思考が頭にないとと動きはどうなる?

あるジャズピアニストの即興演奏

たままた病院の待合室で読んだ雑誌に興味深い記事がありました。コンサートで最長2時間の即興演奏をするキース・ジャレットという方がいるそうです。

曰く「自分の音楽が同形づくられるかを説明するのは不可能です。いったん聴衆を前にすると、意識的に頭の中から音を締め出し、ただ無心に鍵盤に指を走らせる。脳の指示を完全に無視して見えない力にすべてを委ねます。その力には感謝するのみです。

彼はそのようにして驚異的な即興演奏を成し遂げています。

練習や理論学習で脳にしみこませた情報が無意識下で洗練され、外の世界に開放され、創造的かつ最適な動きがもたらされるのではないでしょうか。

 

3. 無意識下の動きを合気道に応用

キース・ジャレット氏の即興演奏はまさにゾーンであり、トランス状態です。ゾーンに入れば自らが最適な動きができるのはもちろんですが、井口流合気道では相手の無意識も利用します。

秘伝は普通の格闘技や武道にはない感覚なので、相手は混乱し、思考が一瞬停止します。すなわち身体感覚が優位な状態、無意識が優位な状態になります。

そして無意識が優位である人の腕をとって技をかけると、楽に腕が曲がる方向へ簡単に導くことができるのです。

 

楽に曲がる方向へ曲げるという技は骨格構造や物理学を利用する=骨の技術ですが、この技術に、心理学を利用する技術=心法を潜ませることでさらに技がかかるという訳です。

 

なお楽に曲がらない方向へ曲げようとすると違和感があるので、意識が蘇ってしまいます。よく稽古でやってしまうミスです・・・

更に過去の記事で紹介した通り、無意識が優位になる、潜在意識が優位になると催眠状態に陥りやすくなるので、さらに心法がかけやすくなるという正のスパイラルに

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4. どうやって無意識優位の状態になるか?

トイレやお風呂でのんびりしている時、会社や学校の帰り道でぼんやりしている時、ハッといいアイデアが閃く、という経験をした事はないでしょうか?直感と呼ばれるものも、思考が止まった時や緩やかになった時に働きます。これも無意識優位であるが故です。

 

すなわち、「思考を止めて小難しいことを考えない」事で無意識優位の状態になれるのです。

そして相手を無意識優位状態にするには、思考させない=情報を与えない、事が必要となります。

 

 

5. 注意!思考と感覚のすみわけ

日々の稽古では思考をフル回転させ、研究しながら取り組む必要があります。

闇雲に取り組むだけでは技術は身につきませんし、ひたすら努力するという悪しき根性論にもつながりかねないので、深く考えながら稽古する事が必須です。

積み上げたものがあるうえで、ここぞという時に無意識になる。キース・ジャレット氏の言葉を借りれば「見えない力にすべてを委ねます。その力には感謝するのみ。」です。

 

6. まとめ

「曰く! これだけ!」まさに井口師範が体現してくださったことですね。

 

 

7. 最後に

井口流に興味を持たれましたら、サイドバーのお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。和歌山市内にて火曜、金曜に稽古中です。

稽古日時などの詳細は下記の記事をご参照ください。
当ブログを楽しく読んでいただけていたら、合気道に興味を持っていただけたらとても嬉しいです。

 

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