杖 Love ~杖を振って身体感覚を磨く~

 

1. 杖を振る事の効果

「寮の屋上で、夜な夜な物干し竿を振り回している奴がいるらしい。」

寮に住んでいた時代は、屋上で杖の稽古をしていたのですが、発見されてしまい噂になりました。変人ですね。

当時、先生から「杖の稽古が合気道の稽古には最適」と聞き、ちょうど人目につきづらい手頃なスペースがあったので、夜な夜な奇行に走っていました。

 

しかし、実際にやってみて、身体感覚を養うには杖を振るのが効果的と強く実感する事ができました。具体的には下記の感覚を養うことが可能です。

  • 重心移動の力を流す感覚
  • 腕力に頼らず、体幹を使ってエネルギーを生み出す感覚
  • 重心移動で生じたエネルギーを流す感覚
  • 物体が最も倒れやすい方向、落ちやすい方向を察知する感覚
  • 気配を察知する感覚

他のスポーツや格闘技でも、有効活用できる感覚が磨かれることと思われます。

今回はかつてはピンと来なかった、「気配を察知する感覚」が杖で養えることがなんとなくわかってきたので、紹介いたします。

 

 

2. 周囲の気配を察知

といっても自分の身体の周囲くらいが限界です。しかしそれで十分。

感覚の磨き方は下記になります。いずれも気配察知の感覚だけでなく、他の要素もすべて稽古可能です。

 

  1. フラフープのように自分の身体の周囲を回す。この時、杖が勝手に回っていて、腕は杖に追従している感覚で回す。
  2. 体の前面で風車のように杖を回しつつ、横に一歩踏み出すと同時に、体を反転させて背中側で杖を半回転させる。もう半回転すると同時に体も前面へ。この時、杖の回転に巻き込まれて自分が動く感覚で行う。

 

これを続けていると、見えない杖の位置や動きを感じるとともに、杖が通った後の軌道に何やらモワモワした感覚が残るようになります。そして段々と自分の周囲にも。

このモワモワ感は普段の稽古でも使用するのですが、モワモワ感を感じられるようになると、相手の攻撃の出鼻が視覚だけでなく、微かながら触覚でなんとなく分かるようになります。共感覚というやつですね。

 

なお、淡々と杖を回し、しかも自我を捨てて動くので、ある種の瞑想状態、変性意識状態にも入ります。故に延々と回してしまい、変人扱いされてしまいました。

瞑想状態、変性意識状態に入ると、学習効果は高まるようなので良しとしましょう。

 

 

「杖の稽古は身体感覚を養うのに効果的」と書いておきながら、気配の察知についての紹介になってしまいました。詳細を書ききれていないのですが、過去記事の3.に簡単な内容を書いていますので、興味を持たれましたらご参照ください。

 

3. まとめ

曰く!身体感覚を磨きたければ、杖を振る。これだけ!

 

 

 

4. 最後に

井口流に興味を持たれましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。稽古日時などの詳細はこちらをご参照ください。和歌山市内にて稽古中です。
楽しく読んでいただけていたらとても嬉しいです。