陽の技術 ~運動エネルギーの伝達を合気で使用~

1. 陽の技術

前回、陽の技術とは、作り出した運動エネルギーの方向へ力を伝える技術と紹介しました。

なぜシンプルな動作で充分なエネルギーが出せるのでしょうか?

 

自分の体重の鉄球や鉄の柱をイメージして下さい。それらが走るスピードで突っ込んできたり、高速回転したり倒れこんだりしてきたら、受け止められるでしょうか?

 

エネルギーを効率よく相手に伝えている時には、そういう事がおきているのです。

あなたの体重相当の鉄塊をステップインの速度で相手にぶつけるのが、陽の技術の基礎となります。

 

ではどうすればエネルギーを効率よく伝えることができるのでしょう?

 

2. エネルギーを効率よく伝える

まずは身体感覚の鋭敏化、すなわち運動エネルギーの流れや、適切な姿勢であることを感知する能力を向上させることが必要となります。

 

「誰でも簡単に使える言うてたやないか!」

 

ご安心ください。井口流の稽古では極シンプルな動作を様々な点を意識しながら行うことで、身体感覚の鋭敏化を可能としています。

 

中国拳法の型稽古は、一見同じ動作をしていても秘伝を知るものと知らぬものでは全く違う稽古をしているそうですが、まさにそれに相当します。例えばスワイショウ一つとってもいくつかの段階があります。

 

3. 陽の技術 一式から四式まで

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エネルギー伝達が効率よく行われた場合
一式:体重相当の鉄塊が踏み込みの速度でぶつかくる
二式:高速回転する鉄の柱に巻き込まれる
三式:体重相当の鉄塊が落下してくる
四式:頭を振る速度でボーリング玉をぶつけられる衝撃を受ける