曰く!これだけ!~井口流合気道の秘伝と雑記〜

井口流合気道の技や考え方を紹介しています。

骨の技術(物理,人体構造を活用)

合気道の動きは単純だが繊細 ~力のバランス~

1. すべては陰と陽 バランスが崩れると・・・ なぜ北海道内で一つの火力発電所を止める事で大規模停電に繋がったのか?新聞記事によると、「交流電流の周波数は、電力の需要量と供給力が同程度でないとバランスが崩れる。最悪のケースでは大規模停電に至る」…

合気道のトリック 理解と体感のギャップを利用

1. ありえない方向に人は動かせない 筋骨隆々の男でもコロッと転がす合気道。これはどうやっているのでしょうか?実は簡単な話。 混乱状態では本来のパフォーマンスが発揮できない。 人体構造上、使える力の方向の組み合わせは制限されている。 これら人の性…

戸愚呂(弟)をころんと転がす 〜知は力なり〜

1. 古武術は合理的 「力ではかなわへん。プロがやるフォームを調べてきた。これやるで。」 大学時代、研究室対抗綱引きトーナメントという不可解なイベントがありました。ある研究室は7名中4名がボード部のマッチョマン。戸愚呂(弟)みたいなやつら※です…

Great Journey of Karate2 Disc 1 の感想 武道は人を繋げ可能性を広げる

1. 武道は人をつなげる 「芸術に国境はない。」武道は護身術であるとともに、人体を使って表現する芸術。武道には初対面の人の間にある壁を「ひょい」と超えて繋げあう力を秘めています。 Great Journey of Karate 2, Disc1 では沖縄空手の山城美智先生と、…

崩すとはなんぞや? 基礎について思う事

1. 崩すためにまず固める 今月の一人稽古テーマ「安定」に対して、「崩すとは何ぞや?」と考えていました。ケースバイケースであるものの、前提条件は相手を固める事、そして本質は重力かなと思います。 図は重力を利用した骨の技術の一例です。技をかけられ…

体勢を崩す方法 ~意図を感知させない~

1. 正しい方向に力を加えても…? 2. 力を感知させない方法 1) 皮取り 2) 狙う場所 3 まとめ ~人を倒すには~ 4. 最後に 1. 正しい方向に力を加えても…? 人が倒れる方向は棒が倒れる方向。モーメントが発生する単純な動きで人は崩れます(前回記事参照くだ…

人が倒れる方向 ~棒倒しと同じこと~

1. 脱力して正しい方向を感知 2. 細長い箱が簡単に倒れる方向は? 3. 人体構造の知識を得たうえで忘れる 4. まとめ ~人体の捉え方~ 5. 最後に ~井口流合気道と護身術~ 1. 脱力して正しい方向を感知 「脱力状態で外から力が加わると重心位置が絶えず変化…

合気道における呼吸力と胡散臭さ

1. 合気道の三大要素 2. 骨の技術の呼吸力 3. 自分軸の鍛錬(安定感の強化) 4. 皮の技術の呼吸力(相手の力を封じる) 5. 最後に 1. 合気道の三大要素 「曰く!気の流れ、呼吸力、螺旋形、これだけ」 という事で、前回は骨の技術(物理学)としての呼吸力、…

井口流合気道の三大要素

先日の稽古では下記を行いました。 ・相手が攻撃しようとした際に発する気に当てる稽古、 ・杖を使って体周辺に満ちている気を感じる稽古、 ・相手の中心をとる稽古 ・相手の攻撃を中心から外す稽古、 ・相手の肉体を無視した攻撃で崩す稽古 ・呼吸力の養成 …

ゆる体操と合気道 ~いいものは何でも使う!~

1. ゆる体操とは? 2. ひざコゾ恐るべし 下半身感覚の鋭敏化 1. ゆる体操とは? 前回紹介した高岡英夫先生が開発された、ゆる体操というものを最近やっています。 ゆる体操は体の疲れをとる効果に加え、武道の奥義、極意である「水のように」「ゆるゆる」な…

自分軸を磨く自然の中の稽古と究極の身体

1. 大草原で軸をたてる 2. 大自然で感覚神経を磨く 1. 大草原で軸をたてる 皆さんはただ立つことが難しいと思ったことはありますか?前回に引き続き感じる時間と考える時間に関する話となります。 GWにモンゴル乗馬ツアーに参加し、一日平均4,5時間は乗馬…

骨の技術は心地よい

1. 稽古とは 2. 当身=打撃の稽古 3. 杖のすすめ 4. 立禅で感覚強化 1. 稽古とは 「なんでやってるの?」「一体何を目指してるの?」プロでもないのに何かに熱中して打ち込んでいる人は分野を問わず、こういう事を言われることが多々あろうかと思います。 そ…

相手を動かすにはまず自分が動く & Don’t think, feel.

1. 合気道の技が効かない 2. 力が最も効率的に伝わる距離 3. パーソナルスペースを侵す 4. Don’t think, feel 1. 合気道の技が効かない 先日、合気の技をいくつか披露する運びとなったのですが、陽で崩した後に陰を使って倒すという技がある女性に上手くかけ…

作用反作用逆転の発想 ~合気道に物理を~

1. 陰の技術の正体 2. 最後に 1. 陰の技術の正体 前方に力を伝えると、後方へも力が加わります。前方へ力を伝えたい場合、普通は前方へ力を伝えようとします。しかし、後方へ力を伝えようとし、その際生まれた反作用の力を使うという方法も存在します。それ…

接触点を中心として舞う ~小手返し~

1. 温故知新 最近の稽古は、陰(力を伝える方向と重心移動が逆の動きをする技術の総称)の比率が高く、基礎技術の復習が多くなっています。しかし復習であるがゆえに、細かい点に感覚を研ぎ荒ませることができ、新たな発見ができています。 また、習得済の技…

陰の技術 ~魂が抜かれるような合気道の技~

1. 陰の技術 骨の技術(物理学)の基礎である、陽の技術と陰の技術は、運動エネルギーの方向によって次のように定義されます。 陽:重心が動いた方向と、相手に与える運動エネルギーの方向が同じ 陰:重心が動いた方向と、相手に与える運動エネルギーの方向…

繋がる感覚 ~相手に抵抗させず合気道の技をかける~

1. 繋がる感覚 前回鋭敏化の話をしたので、繋がる感覚の話もしたいと思います。 相手と繋がる/一体化して技をかけることで、相手とぶつかる感覚なく、抵抗を感じることなく技をかけることができます。 井口流の稽古では、初期段階では大きな動きから練習し、…

陽の技術 ~運動エネルギーの伝達を合気で使用~

1. 陽の技術 前回、陽の技術とは、作り出した運動エネルギーの方向へ力を伝える技術と紹介しました。 なぜシンプルな動作で充分なエネルギーが出せるのでしょうか? 自分の体重の鉄球や鉄の柱をイメージして下さい。それらが走るスピードで突っ込んできたり…

骨の技術 ~人体構造と物理学を利用した合気道の技~

1. 当身七分に技三分 投げ技で相手をコロコロと転がすイメージが強い合気道ですが、「当身七分に技三分」と言われており、当身(打撃)が重要視されています。 様々な解釈がありますが、当身の理は技(投げ)にも使えますし、衝撃を伴わずとも当身による"崩…