曰く!これだけ 〜井口流合気道の秘伝を学ぶ〜

井口流合気道の秘伝、稽古方法を紹介しています。目指せ使える合気道、東洋の神秘!

井口流合気道の目の使い方 ~周辺視野で微かな動きを~

1. 相手の視線を誘導 2. 視線誘導に必要な己の目 3. 情報を与えない目「人形の目」 4. 人形の目の効果 ~動きの感知~ 5. 恐怖! 6. 人形の目だけでは・・・ 7. まとめ 8. 最後に 1. 相手の視線を誘導 相手の視線を誘導する事で同時に動きを導く。心理学と武…

天才への道

1. 才能+時間という壁 好きなものって上手くなりたいですよね?他の人との比較をしても意味がないと分かってはいても、プロや一流の人のようになれたらなぁと思ってしまいます。 しかも多くの天才やプロフェッショナルの方は、才能に加えてその分野にすさま…

ストレスを感じさせずに制する ~井口流合気道 皮膚感覚の技術~

1. 変化はストレス 人は変化に対してストレスを感じます。例え良いことであっても。また自覚がなくとも身体に反応がでてきたりします。 その原因は人に備わっている恒常性(ホメオスタシス)という、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする性質です。…

脳が止まれば身体が動く ~無意識の力を利用した合気道~

1. 無意識とは? 「無意識の動きが最適の動きだった。」スポーツや格闘技をやっていて、そんな経験をした方も多いと思います。体に染みついたものの中から、その状況に応じた最適な動きを脳が引き出してくるわけですが、そもそも無意識とはなんでしょう? NL…

俺の後ろに立つな…! 背後の気配を察知する

1. 身体感覚の拡張 とある武道の五段昇段審査は、予告なく背後から振り下ろされた木刀をかわせたら合格だそうです背後からの攻撃を見ずにかわす。まさに達人の所業ですね。これは限られた達人だけの能力なのでしょうか 実は前回の記事で紹介した、体の周囲に…

杖 Love ~杖を振って身体感覚を磨く~

1. 杖を振る事の効果 「寮の屋上で、夜な夜な物干し竿を振り回している奴がいるらしい。」 寮に住んでいた時代は、屋上で杖の稽古をしていたのですが、発見されてしまい噂になりました。変人ですね。 当時、先生から「杖の稽古が合気道の稽古には最適」と聞…

合気道における呼吸力と胡散臭さ

1. 合気道の三大要素 「曰く!気の流れ、呼吸力、螺旋形、これだけ」 という事で、前回は骨の技術(物理学)としての呼吸力、皮の技術(生理学)としての呼吸力に関して紹介しました。では、この呼吸力は技としてどのように使われるのでしょうか? 2.骨の技…

井口流合気道の三大要素

先日の稽古では下記を行いました。 ・相手が攻撃しようとした際に発する気に当てる稽古、 ・杖を使って体周辺に満ちている気を感じる稽古、 ・相手の中心をとる稽古 ・相手の攻撃を中心から外す稽古、 ・相手の肉体を無視した攻撃で崩す稽古 ・呼吸力の養成 …

無慈悲な合気とアウフヘーベン

「合気道の技は無慈悲」過去海外で総合格闘技をやっていた門下生の発言です。関節を固めたまま投げる、ルール=制限がない状況で相手を制する事に長けているという点を受けての事。空手黒帯の方もなるほどと納得しておりました。 合気道は愛の武道と呼ばれま…

時の効果

1. 短期集中 「一日たった10分で英語が喋れるように!」、「一日3分でダイエット!」、日ごろ忙殺されがちな現代人の心をつかむフレーズをよく見かけます。 実際、短時間でも継続することで効果があることは間違いありません。一方、飛躍するためには、短期…

健康法としての合気道基礎稽古② 脱力

「胸椎から頚椎の動きが固い」先日紹介したスイワイショウ(回転)をやっていた時に感じた事です。デスクワークで前のめりになってPCを凝視しているからでしょうか…。 しかし繰り返すにつれて背骨がほぐれると共に、感覚も鋭くなり、動きと姿勢が安定してき…

健康法としての合気道基礎稽古①

「人の持つ能力を最大限に活用」という事で、基礎稽古を健康法の側面から一度眺めてみたいと思います。健康でなければ身体だけでなく、知力や精神すらも制限を受けてしまうので、健康法は馬鹿にできるものではないからです。 今回紹介する動きは、背骨を動か…

自分は何がしたいのか?

1. 日曜日の現実逃避 日曜日は多くの人にとって翌日の仕事に対するモチベーションが最も低下する日かと思われます。例にもれず私もその一人なのですが、では「自分は何が好きで、何がしたいのか」を棚卸して半分現実逃避をしていました。(今回は半分雑記の…

動く禅 ゾーン/トランス

1. ゾーン、トランスに入るとどうなる? 過去三回幸運にも軽いゾーンに入った経験があるのですが、最も深く入った時は、完全に意識と思考がゼロとなり、時がゆっくり流れる中で最適な動きをしていました。 残念ながら一瞬で素の状態に戻ってしまったのですが…

気を合わせて導く ~合気道とは~

1. 名は体を表す 合気道はその名の通り、気を合わせる技術を使います。では気とはなんでしょうか? オーラ?生命力?ここで詳細を書ききることはできませんが、多くの人は背後の視線を感じたり、ピリピリしている人の空気に飲まれて嫌な気持ちになったり、お…

ゆる体操と合気道 ~いいものは何でも使う!~

1. ゆる体操とは? 前回紹介した高岡英夫先生が開発された、ゆる体操というものを最近やっています。 ゆる体操は体の疲れをとる効果に加え、武道の奥義、極意である「水のように」「ゆるゆる」な状態になる動きを、誰でもできる体操を通じて習得できるよう開…

自分軸を磨く自然の中の稽古と究極の身体

1. 大草原で軸をたてる 皆さんはただ立つことが難しいと思ったことはありますか?前回に引き続き感じる時間と考える時間に関する話となります。 GWにモンゴル乗馬ツアーに参加し、一日平均4,5時間は乗馬をしてきたのですが、昨年はぼんやりとしか感じられ…

脳が将、体は卒 ~健康あっての合気道~

1. 睡眠不足解消後の立禅 前夜しこたま食って飲んだ後、ひたすら睡眠。これは運動せなアカンと思い、準備運動かわりに立禅と腕振りの基礎稽古を実施したところ、立禅時の感覚が非常に研ぎ澄まされていました。日ごろ睡眠が足りておらず、いかに神経が錆びつ…

もう何度目か忘れたDon't think. Feel.

1. 考えすぎて混乱の極み 最近、自分の動きや目や皮膚から得られる情報が多過ぎて何を記すべきかがわからなくなっていました。 立禅ではmm単位の歪みが気になったり、技の動きでは空間軸、自分軸、皮膚感覚のどれを意識すべきか迷ったり… 1つの技について考…

完全脱力 ~合気の力を使うには~

1. 脱力 先週の皮取りの練習において、何度も相手の表面でぶつかる感覚があり、少々困惑してしまい、門下生の一人と、色々と試行錯誤を繰り返していました。しかし、皮取りの稽古は受けに回ると体力を消耗します。 疲れたので、ちょい休憩という事で道場の隅…

皮膚感覚の技術 & 勝ちてしかる後に戦いを求む

1. 皮膚感覚の技術 骨の技術(物理学を活用し最も力が入る形、相手は力が入らない形を取らせる技など)と皮膚の技術(生理学を利用し相手に力を入らせなくする技法)の次は、皮膚感覚の技術と呼ばれる技術を習得するための稽古をします。 さて、この皮膚感覚…

IAM護身術世界進出?

1. 来訪者 一月前の話になりますが、シンガポールから橋本先生の個人稽古を受ける為、来日してくださった方がおられたようです。先生のHPとFacebookによると、、「それに比べると技術の質も、理論の質も次元が違う。個人指導の授業料が安すぎる」大変満足し…

ぶつからず、されど徹底的に

前回に続いて皮膚の技術の説明です。今回は皮取りの稽古方法を紹介します。 1. 皮膚の技術 皮膚の技術の基礎である、皮取りは、相手に力が正常に出せなくする技術です。この技を使う際は、相手の〇〇を剥がす様に皮をとりますが、この技術を使う際も例にもれ…

こだわりを捨てよ

1. 皮膚の技術 今回から皮膚の技術に関して触れていきます。 皮膚の技術基礎はやり方さえ聞けば、誰でもある水準のレベルで出来てしまう技なのですが、咄嗟の時(昇給審査では正面打ち)、にそうそうできるものではありません。 そこで稽古に取り組むわけで…

骨の技術は心地よい

1. 稽古とは「なんでやってるの?」「一体何を目指してるの?」プロでもないのに何かに熱中して打ち込んでいる人は分野を問わず、こういう事を言われることが多々あろうかと思います。その問いの答えはシンプルで、「楽しいから」「気持ちいいから」ではない…

温故知新  ~体力と才能の限界、合気道との出会い~

1. ようやく二段 二段の免状を頂いた際、「今ならこの本に書かれていることも意味がわかるだろう」と、ある本を先生に貸して頂きました。ザッと通して読んだ感想は「この本には奥義が書かれている!!」でした。が、これを一年前にお借りしたとしたら「…う、…

相手を動かすにはまず自分が動く & Don’t think, feel.

タイトル前半は以前紹介した相手を動かす秘訣ですが、さらに加えますと、「相手が自発的に動き出したら、その動きの流れに乗るだけ。自ら動かそうとしないことが相手を動かす秘訣」となります。先日、上手く技がかけられなかった時、再認識したのですが、今…

すべての点はいつか繋がり線となる

1. 武道上達にも点がいる かのスティーブ=ジョブズが、スタンフォード大学の演説において「その時は無意味に感じても、いつか点と点は線で繋がり、意味を成す時が来る。だから色んなことを体験しておけ。」という意味の事を述べていました。 これは武道に関…

作用反作用逆転の発想 ~合気道に物理を~

1. 陰の技術の正体 前方に力を伝えると、後方へも力が加わります。前方へ力を伝えたい場合、普通は前方へ力を伝えようとします。しかし、後方へ力を伝えようとし、その際生まれた反作用の力を使うという方法も存在します。それこそが、我々の使う、”隠”です…

敵と友達になるという事

1. タイミングのズレ 前回の記事で紹介した、「格闘技は身体のコミュニケーションだが、敢えて思考と行動をずらし、会話のキャッチボールを行わない事で混乱させる」、という技術に関し、よくよく考えてみると、骨の技術(物理学)、皮の技術(生態学)でも…